骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤)について

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  • #387
    南 厚徳南厚徳
    参加者

    ビスホスホネート製剤は、破骨細胞の働きを抑え、骨吸収を抑えることで骨量の低下を抑える作用がある。また、様々な剤型があり「毎日服用タイプ」「1週間に1回服用タイプ」「1ヶ月に1回投与タイプ」などに分かれる。
    ビスホスホネート製剤は非常に吸収されにくく、食べ物により吸収が妨げられるので、空腹時に飲まないといけない。カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが存在することで、キレートを形成し、著しい吸収低下を示し、その作用は食後3時間後に服用してもほとんど吸収されない。したがって、起床時、食べ物を摂取していない状態で服用しないといけない。また、ビスホスホネート製剤は、食道に滞留することにより食道粘膜に対し刺激作用を示す恐れがあるので、本剤を速やかに胃内へ到達させる必要がある。

    ・アクトネル、ベネット(リセドロン酸)
    毎日服用:2.5mg
    1週間に1日:17.5mg
    1か月に1日:75mg
    服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

    ・ボナロン、フォサマック(アレンドロン酸)
    毎日服用:5mg
    1週間に1回:35mg
    ボナロンには経口ゼリー剤(1週間に1回)や点滴静注剤(1か月に1回)もある
    服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

    ・ボノテオ、リカルボン(ミノドロン酸)
    毎日服用:1mg
    1か月に1日:50mg
    服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

    ・ボンビバ(イバンドロン酸)
    100mgを1カ月に1回、起床時に十分量(約180mL)の水とともに経口投与する。
    なお、服用後少なくとも60分は横にならず、飲食(水を除く)及び他の薬剤の経口摂取を避けること。

    〇服薬指導
    ビスホスホネート製剤の服薬指導について、服用後は横にならず飲食並びに他の薬剤の経口摂取も避けることを伝える。また、例えば毎週水曜日の朝に服用するものを朝食後に飲み忘れたことに気付いた時は、その日は飲まないで、翌日に飲ませるようにする。

    #451
    新座薬局新座薬局
    参加者

    皮下注や点滴などの製剤では半年や1年に1回投与すればいいビスホスホネート製剤も発売されています。
    ビスホスホネート製剤で問題となる副作用に顎骨壊死があげられます。この副作用を防止するためには薬局でどのようなことを指導したらいいでしょうか?

    #459
    前島沙南前島沙南
    参加者

    ビスホスホネート製剤投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導する。ビスホスホネート製剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には休薬等を考慮する。また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時にビスホスホネート製剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導する。

    #468
    新座薬局新座薬局
    参加者

    そうですね。よくまとまっていると思います。
    口腔内の炎症から顎骨壊死の副作用に発展してしまうケースが多いようです。口腔内を衛生的に保ち、定期的な歯科検診を勧めるのが良いと思います。

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