オーグメンチンは、抗生物質であるアモキシシリンとβラクタマーゼ阻害薬であるクラブラン酸が配合された薬剤である。オーグメンチンと一緒にアモキシシリンも処方されていることがある。これは、アモキシシリンを高容量で扱うためである。βラクタム系の抗生物質の分解を阻害するクラブラン酸は、下痢や吐き気などの消化器症状の副作用が問題であり、アモキシシリンを増量し、クラブラン酸を増やさないためにオーグメンチンとアモキシシリンが併用されている。
オーグメンチンと一緒に整腸薬としてビオフェルミンが処方されることがある。
抗生物質と一緒に整腸薬が処方される理由は、抗生物質により腸内の善玉菌も一緒に殺されてしまい、腸内の環境が乱れてしまうため外部から善玉菌を補充する必要がある。通常の整腸剤であるビオフェルミンだと抗生物質により殺されてしまうと言われているため、抗生物質に耐性があるビオフェルミンRが使われる。
ビオフェルミンRは、ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系、ナリジクス酸が併用可能であるが、ホスホマイシンやニューキノロン系の抗生物質とは添付文書上では不適応である。