脳梗塞で脳神経外科に通う患者さんの処方に、エリキュース錠5mgからリクシアナOD錠60mgに切り替えをしている処方があり、それについて処方意図を考えました。
1つ目の理由は、患者さんが高齢者であるため、普通錠では飲みにくく、アドヒアランスの低下が懸念されます。
そこで、OD錠であるリクシアナ錠に変えることでアドヒアランスが向上するので、変更したと考えました。
また、2つ目の理由は、リクシアナ錠の用法が1日1回であることに対し、エリキュース錠は1日2回であり、用法が1回分減ることによって飲み忘れが減るなど、これもアドヒアランスの向上に繋がることが考えられます。
3つ目の理由として、抗凝固薬の中では処方医の4割が第一選択薬にリクシアナ錠を選択するという記事が出ていました。
効果が高く、出血が少ないので有用性が高いと評価されています。
上記の理由から、切り替えになったと考察しました。
他の抗凝固薬からリクシアナ錠への変更方法としては、休薬期間や半量投与などは必要なく、前の薬から継続でそのまま次の投与時間に投与を開始します。
今回の処方の変更意図として、上記のように考えましたが、他になにか理由があればご教示頂きたいと思います。