●既存PPIの弱点
1.最大効果発現まで数日かかる
2.夜間の酸分泌を十分に抑制できない
3.酸に不安定なため腸溶性製剤
4.遺伝子多型のあるCYP2C19で代謝(ラべプラ除く)
この辺を克服したのが「タケキャブ(ボノプラザン)」です。
早くて長ーく効く「タケキャブ」です。
以下、除菌についてのお話。
「ランサップ」が販売中止・経過措置になり、いまは「ボノサップ」がピロリ除菌の主流なのではないでしょうか。
タケキャブのIFには一次除菌率の比較も載っています。
すみません、調べてください。
圧倒的な除菌率です。クラリスロマイシン耐性株でもかなり効果高いようです。
アモキシシリン、クラリスロマイシンはピロリ菌の増殖期に作用します。
ピロリ菌はpH≦5ではほとんど増殖しません。
アモキシシリン、クラリスロマイシンの抗菌力は、pH5.5の酸性条件下で低下。
→つまり胃内pHを高く保ちながら、抗菌活性低下を防ぐタケキャブは優秀ですね。
もちろんいいことばかりではなく、血清ガストリン高値やまだまだ薬価が高いなどなど懸念事項もあります。
くまがいしゅん