デュタステリドの注意点

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  • #407
    増田英敏増田英敏
    参加者

     以前、薬剤師の方に教えていただいたデュタステリドカプセルの注意点について紹介させていただきます。
     デュタステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する1型及び2型の5α還元酵素を阻害することによって、前立腺肥大症の治療に用いられる医薬品です。
     注意すべき点は、女性や小児はカプセルから漏れ出た薬剤に触れてはいけないということです。添付文書によると、本剤は経皮吸収されるという特性があり、女性や小児が漏れた薬剤に触れた場合には、直ちに石鹸と水で洗うこととなっています。
     めったにないと思いますが、介護の現場など、実際に使用される患者様(男性)が手が不自由であるため、ご家族の方(特に女性)がPTP包装から薬を取り出している場合には、服薬指導の際にこのような点を説明し注意喚起しないといけません。

    #449
    新座薬局新座薬局
    参加者

    デュタステリドは、前立腺肥大症に使用されるアボルブ以外にもザガーロというものもありますので調べてみましょう。

    #450
    増田英敏増田英敏
    参加者

     同じデュタステリドでもアボルブ(後発品:デュタステリドカプセルAV)の適応は前立腺肥大症で、ザガーロ(後発品:デュタステリドカプセルZA)の適応は男性型脱毛症です。
     用法用量に関して、アボルブは0.5mgを1日1回であるのに対して、ザガーロは0.1mgを1日1回(必要に応じて0.5mgを1日1回)となっています。また、どちらの薬も使用6ヶ月で治療効果を判定すると添付文書に記載されていますが、ザガーロは6ヶ月以上投与しても男性型脱毛症の改善がみられない場合には投薬を中止し、6ヶ月以上投与する場合には定期的に効果を確認し、継続投与の必要性について検討することとなっています。
     男性型脱毛症の治療は保険適応ではないため、ザガーロおよびその後発品であるデュタステリドカプセルZAは薬価未収載となっています。

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