・メルカゾールとレボチロキシンの同時処方

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    裕司 宮崎宮崎 裕司
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    メルカゾールの一般名はチアマゾールであり、甲状腺機能亢進に使用される薬剤である。一方、レボチロキシンは甲状腺機能の低下する症状に使用される薬剤である。
    甲状腺疾患の治療方針として、過剰になった甲状腺ホルモンの働きを抑えるため、抗甲状腺薬が投与されます。抗甲状腺薬の服用期間が長く、通常2年間以上は投与される必要があります。
    甲状腺機能亢進症の主な症状として、甲状腺腫、眼球突出、頻脈などがあり、この症状を抑えるべく初期の投与量は多めに投与されます。そして甲状腺腫の大きさや脈拍などの臨床症状などによって異なってはきますが、血液検査のデータの経過を辿りながら徐々に量を減らしていき、最終的には少量の抗甲状腺薬で維持していくという治療方法となります。
    ただし、抗甲状腺薬によって過度に抑制されてしまうと、反対に機能低下症を起こすことがあります。このとき、抗甲状腺薬を急に休薬してしまうと甲状腺亢進症が再燃してしまうおそれがあり、これまでの治療が無駄になってしまいます。そのため、抗甲状腺薬は休薬することは難しいため、代わりに投与されるのが甲状腺ホルモン製剤で、過度の甲状腺機能低下を抑えます。(http://yakkyoku-self.com/tyouzaigaku/koujousenhorumon.htmlより)
    本来は作用が逆の薬が処方されることはないが、甲状腺疾患は薬によって副作用が出ることがあるため、抗甲状腺薬と甲状腺ホルモン剤が専門医の判断で併用される場合があるとわかった。

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