効能効果:全身性エリテマトーデス、皮膚エリテマトーデス
ヒドロキシクロロキンとして1日1回食後に200mg又は300mg経口投与する。
ただし、1日の投与量はブローカ式桂変法により求められる以下の理想体重に基づく用量とする。
女性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.85
男性患者の理想体重(kg)=(身長(cm)-100)×0.9
理想体重が31kg以上46kg未満の場合、1日1回1錠 (200mg)を経口投与する。
理想体重が46kg以上62kg未満の場合、1日1回1錠 (200mg)と1日1回2錠(400mg)を1日おきに経口投与する
理想体重が62kg以上の場合、1日1回2錠(400mg) を経口投与する。
理想体重と実際の体重に違いがあっても、服用量は理想体重によって決定される。
本剤の投与に際しては、事前に両眼の視力、中心視野、 色覚等を、視力検査、細隙灯顕微鏡検査、眼圧検査、 眼底検査(眼底カメラ撮影、OCT(光干渉断層計) 検査を含む)、視野テスト、色覚検査の眼科検査により慎重に観察すること。長期にわたって投与する場合には、少なくとも年に1回これらの眼科検査を実施すること。
重大な副作用として眼障害(網膜症、黄斑症、黄斑変性)があり、その症状としては、部分的な視野の喪失、一時的に発現する傍中心暗点あるいは輪状暗点及び色覚異常といった異常がある。これらの症状が認められた場合には直ちに投与を中止する必要がある。そのほかには皮膚障害や、骨髄抑制、低血糖などがある。
プラケニル服用による症状改善がみられるまで、多くは服用開始から1~2か月ほどかかると言われている。そのため、すぐに効果が現れなくても自己判断で服用を中止せずに主治医の指示に従って服用を続ける。
また、プラケニルを過剰に服用すると、頭痛、視野障害、けいれん、低カリウム血症などが現れることが報告されている。そのほかにも不整脈やめまい、胸の痛み、動悸、気を失うなどの重い症状も現れることがあるが、これらの症状は過剰摂取後の直後に現れやすい。