診療科から処方内容を推理(ユビデカレノン) ホーム › フォーラム › 耳鼻咽喉科 › 処方解析 › 診療科から処方内容を推理(ユビデカレノン) タグ: 耳鼻咽喉科、適応外処方、大和深見西 このトピックには4件の返信、2人の参加者があり、最後に青山 雅和により3年、 9ヶ月前に更新されました。 5件の投稿を表示中 - 1 - 5件目 (全5件中) 投稿者 投稿 2021年6月23日 4:35 PM #487 青山 雅和参加者 今も処方が出ているかわかりませんが、私が新人時代に大和深見西薬局で受け付けた処方内容です。 わたしが新人の最初に薬局長から口酸っぱく言われたのが、処方箋は最初にくすりに目が行きがちだけど、まずは診療科を見てから処方意図を考えてみてねと指導されました。それを意識して下記の内容を読んでみてください。 ユビデカレノン(先発:ノイキノン)錠が【耳鼻咽喉科】から処方されました。 添付文書を見ると、 基礎治療施行中の軽度及び中等度のうっ血性心不全症状 の適応しかないので 通常であれば循環器系の診療科から処方が出ます。 処方意図を考えてみてください。 2021年6月27日 6:57 PM #492 太田 早希参加者 突発性難聴または顔面麻痺ではないでしょうか。 ノイキノン 3T メコバラミン 3T アデホスコーワ顆粒 3g 1日3回 上記処方で大和市立病院の耳鼻咽喉科で平成28年頃まで処方されていたようです。 突発性難聴or顔面麻痺の原因として内耳の血流障害があると一説に言われています。ノイキノンは血流をよくする作用を利用する目的で処方されたと考えます。 2021年6月28日 1:44 PM #494 青山 雅和参加者 検索してもほとんどヒットしなかったと思いますが、色々調べていただいてありがとうございました。 処方が最近ないというところにも示すように エビデンスが乏しく効果が見込めないため最近はほとんど使用されることが なくなりました。(以前は治療薬マニュアルなどに適応外として記載。いまは記載なし) また、突発性難聴のガイドラインを見て頂くとわかるように、現在の治療メインはステロイドとなっています。耳鼻咽喉科で突発性難聴の患者さんが来たら処方内容を見てみてください。 今回分かりづらい例で申し訳なかったのですが、皆さんにお伝えしたかったのは下記の2つです。 ①処方箋はまず診療科に着目し、処方内容を考える。 ②適応症・適応外処方、そしてガイドラインは常に情報収集を行う。 (→余談ですが、私が国家試験受験時はリウマチ治療の第一選択はメトトレキサートでなく抗リウマチ薬でした。) これを踏まえ、今後の実習・病院実習に取り組んでいただければ幸いです。 2021年6月30日 11:20 PM #497 太田 早希参加者 以前突発性難聴の処方を扱いました。 ステロイドの漸減療法を行っていました。 処方内容と調査しまとめた内容について添付します。 Attachments:You must be logged in to view attached files. 2021年7月11日 3:58 PM #501 青山 雅和参加者 添付記載のような処方内容がよく出ていますね。 ガイドラインはあれどアメリカのもので、病因・病態もはっきりせず治療の方針が定まっていないこともあり難しい疾患です。症状が治りきらずQOLが下がる原因にもなるケースがあります。 症状の経過や薬の副作用発現がないかもしっかり確認しなければいけません。服薬期間中に患者様へ連絡し、状況把握と指導・医師へのフィードバックを行い服薬情報等提供料の加算を算定してもいいでしょう。服薬指導したら次の来局まで待つのではなく、服薬期間中にフォローすることも視野に入れて行動してみてください。 参考資料 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf 投稿者 投稿 5件の投稿を表示中 - 1 - 5件目 (全5件中) このトピックに返信するにはログインが必要です。 ログイン ユーザー名: パスワード: ログイン状態を保持 ログイン