悪性胸膜中皮腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に適応があるペメトレキセドは、添付文書に「本剤による重篤な副作用の発現を軽減するため、必ず葉酸及びビタミンB12の投与のもとに本剤を投与すること。」と記載されていました。
また、それぞれの用法・用量は
葉酸:本剤初回投与の7日以上前から葉酸として1日1回0.5mgを連日経口投与する。なお、本剤の投与を中止又は終了する場合には、本剤最終投与日から22日目まで可能な限り葉酸を投与する。
ビタミンB12:本剤初回投与の少なくとも7日前に、ビタミンB12として1回1mgを筋肉内投与する。その後、本剤投与期間中及び投与中止後22日目まで9週ごと(3コースごと)に1回投与する。
と記載されていました。
調剤用パンビタン末1g中に葉酸0.5mgとビタミンB12が含有されていることから、この患者さんは悪性胸膜中皮腫または切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の可能性があると考えました。