降圧目標140/90mmHgの患者はどれ?

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  • #570
    新座薬局新座薬局
    参加者

    以下、降圧目標が140/90mmHg未満(診察室血圧)の患者はどれでしょうか?(3つ)※それ以外の患者は降圧目標130/80mmHg未満です。
    ①75歳以上
    ②両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞(+)または未評価の脳血管障害患者
    ③冠動脈疾患患者
    ④蛋白尿陰性(随時尿で0.15/gCr未満)の慢性腎臓病患者
    ⑤糖尿病患者
    ⑥抗血栓薬服用中の患者

    答えは、高血圧治療ガイドライン2019を参照してください。
    今回のガイドラインでの降圧目標の変更点なども調べてもらえると、服薬指導などに活かせると思います。

    #571
    慶 吉川吉川 慶
    参加者

    ①、②、④の三つが降圧目標が140/90mmHg未満の患者です。しかしこの血圧の値は診察室血圧のため、家庭血圧ではこの値よりも低い135/85mmHg未満が目標となります。

    今回のガイドラインの改定(2019年)では高血圧の基準値は変わらなかったものの、正常域血圧の名称と拡張期血圧の範囲が変更された。(変更前→変更後)
    至適血圧:120/80mmHg未満→正常血圧:120/80mmHg未満
    正常血圧:120~129/80~84mmHg→正常高値血圧:120~129/80mmHg未満
    正常高値血圧:130~139/85~89mmHg→高値血圧:130~139/80~89mmHg

    出典:https://www.carenet.com/news/general/carenet/47898

    #573
    新座薬局新座薬局
    参加者

    良く調べられていますね。
    ①、②、④が目標診察室血圧140/90mmHgの患者です。

    さらに、降圧目標値の見直しも、今回の改定の大きなポイントの1つです。
    具体的には以下の患者は、降圧目標値が診察室血圧140/90未満→130/80未満に引き下げれました。
    ①合併症のない75歳未満の患者
    ②両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞のない脳血管障害患者
    ③冠動脈疾患患者

    一方、正常高値血圧、高値血圧に該当する患者は、高血圧の診断基準を満たさなくても、生活習慣の見直し(減塩、節酒・禁煙、適正体重維持)が必要とされています。
    さらに、高値血圧に該当する75歳未満の未治療患者で、かつ脳心血管病リスクの高い患者は、生活習慣の改善や非薬物療法を実施しても1か月後の再評価で降圧が不十分だった場合、降圧薬治療の開始も含めて検討するとされています。

    参考:JSH2019ガイドライン

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