非弁膜症性心房細動において、以下の減量基準をもつDOACはどれか?→エリキュース、イグザレルト、リクシアナ、プラザキサから選んでください。
①80歳以上、体重60kg以下、血清クレアチニン1.5mg/dL以上
②中等度の腎障害(30≦Ccr≦50)、P-糖蛋白阻害剤(経口剤)を併用している、70歳以上、消化管出血の既往を有する
③腎機能障害(15≦Ccr≦49)
④体重60kg以上において→腎機能障害(15≦Ccr<50)、併用薬に応じて:ベラパミル、エリスロマイシン、シクロスポリン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、イトラコナゾール、ジルチアゼム、アミオダロンなど
上記のようにDOACは腎機能に応じて用量調節が必要な薬です。したがって、服薬指導の際に腎機能を聞き出すことが非常に重要です。
ワーファリンのように治療評価のためPTINRなどのモニタリング指標がないので、こうした減量基準に従って用量調節することが、出血リスク回避おいても重要となります。
他、腎機能に応じて用量調節が必要な薬剤など調べておくと、今後に役立つかと思います。→日本腎臓病薬物療法学会が出している「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」、白鷺病院の透析患者に対する投薬ガイドラインが参考になります。(いずれもネットで検索可能)