質問にどれほど答えられているかわかりませんが答えたいと思います。
学生さんたちからすると非常に厄介ですが、今回のようなものは成分で明確に線を引くのはどうやら難しいようで、製品として習慣性や耐性などのリスクが高いかどうかが向精神薬の規制区分の判断基準となっているようです。たとえばエチゾラムというお薬がありますが、これは以前は規制区分外でしたが習慣性などの問題から現在は向精神薬に分類されています。今回のエスゾピクロンは効果を高めて苦みや習慣性などの問題を軽減して作られたお薬であるため、製品としてリスクは低いであろうと判断されたのだと思います。しかしながらあとから検証が進み規制が加わることもあるので、今後変わる可能性があるということも頭に入れておきたいところです。
ちなみに規制区分の余談ですが、規格や濃度によって規制区分が変わるものがありましたね。コデインリン酸塩、テオフィリン、スルピリドなど。製剤ではPL配合顆粒は分包品かどうかでも違いましたね。