用法用量の説明のほか、タバコとアルコールの量を減らす事が、血圧を下げるために必要であると考えられる。
お酒に関しては、ビール1缶が500mlなのかどうかの記載がないため断定できないが、350ml缶2本であれば、1日の適量範囲(ビール500ml)を少し越す程度なので問題ないと考えられ、ビール1缶が500mlの場合は1日1Lと、適量の2倍となってしまうため、1日1缶までにしてもらうように伝える必要がある。
タバコに関しては禁煙させるのが最も効果的だが、ここまで多くの本数を1日に吸っていると禁煙は困難であるため、一応禁煙に関するニコチンガムやチャンピックスなどを勧めてみて、患者が難色を示すようなら、1日に吸う量を1〜2本ずつ減らしてもらうなど、無理なく禁煙に近づける提案をするのが好ましいと考えられる。 また、お酒の量も1日1L飲んでいたとしても、タバコとお酒をいきなり両方減らされるのは、薬局や治療に関しても嫌悪感を抱いてしまう恐れがあるため、まずは明らかに問題があると考えられるタバコだけに絞り、お酒に関しては、減らした方が良い旨は伝えるが、今回はノータッチというのもありだと考えられる。
食事療法・運動療法も始めたと記載されているため、具体的にどのような事をしているのかを尋ねて、まだ特に取り組んでいないようなら、1日10分の散歩や、脂っこいおかずを1品減らすなど、簡単に実践できる例を提案し、運動や食事管理の習慣をつけてもらうのが好ましいと考えられる。